好きなアイドルは松本伊代、こんにちは33-MDDTです。
本日は寒天印象材のツボ。
≪インプット事項≫
【組成】
・寒天(ガラクトース)
➡主成分
・のこりほぼ水、ワックス添加して流動性や弾性を向上
【硬化機構】
・温度変化(ゾルーゲル反応、分子間力)
☆ゾルーゲルってなんぞや・・・?
・ゾル:流動性ある状態 ゲル:固まってる状態(お菓子の袋に入ってるシリカゲルって個体でしょ?じゃあゲルは堅い状態だ)
☆たまに聞く「温度ヒステリシス」ってなんぞや・・・?
【性質】
・流動性良し
➡ アルジネート印象材と共に使うことで細部までの精密印象採得可能
・寸法安定性悪い
➡ 膨潤(水を吸う)、離液する(水分が抜ける)ため放置は厳禁、印象をとったらさっさと石膏を注ごう
・ハイドロコロイド印象材
・離液するため、模型表面の混水比が変化し、石膏表面が荒れる
・たまに「水冷トレー」を使用するときがあるらしい・・・
≪臨床科目への応用≫
寒天印象材のみにフォーカスを充てるのは難しいのですが、こちらの問題がありました!
【問題】
歯冠補綴学:102C-9.8
48歳の女性。下顎左側第一大臼歯に全部鋳造冠を制作中である。支台歯形成終了後にある操作を行った。最初の操作後の支台歯の写真とそれに続いて行った操作後の支台歯の写真を別に示す。
1⃣写真に示す操作の主な目的はどれか。1つ選べ。
a 出血の防止
b 辺縁歯肉の押し広げ
c 歯肉溝滲出液の抑制
d 術後の歯肉退縮の防止
e フィニッシュラインの修正
2⃣次に精密印象採得を行う事とした。印象直前のある操作の写真を別に示す。
この操作で確認するのはどれか。2つ選べ。
a 流動性
b 硬化時間
c 気泡の有無
d 印象材の温度
e ゴム手袋による硬化阻害の有無
【解説】
1⃣ これは、まったく材料と関係ないですが「印象時歯肉圧排」の話。
歯肉圧排は覚えること2つ!
①一重歯肉圧排
少し太い圧排糸を歯肉溝に入れて、押し広げ、印象時に糸は撤去する。
薬効成分はなし!
②二重歯肉圧排
まず初めに細い圧排糸(薬効成分あり)を入れ、その上に太い圧排糸を挿入。
印象時に上の太い圧排糸のみを取り除き、細い圧排糸はそのまま印象する。
薬効成分があるので「滲出液の防止」や「出血抑制」の効果あり!
写真が見づらいですが、二重圧排を示しており、Aの写真は細い薬効成分有の糸が挿入済み。Bで太い糸を挿入していますね。
なので、太い圧排糸の目的は「辺縁歯肉の押し広げ」
なのでbですね。
【正解】
b
2⃣ これは寒天印象材の流動性と気泡の有無を確認しています。
a 流動性
➡みてますね~。たまに寒天印象材の機械のスイッチを入れ忘れていることがあると、押しても押しても出てこない寒天印象材をただ眺める時があります・・・
b 硬化時間
➡見てもしょうがないですね。
c 気泡の有無
➡精密印象採得なので、気泡の有無は大事
d 印象材の温度
➡「あっ!これは43℃だ!」って・・・「ペロっ これは青酸カリ!」ぐらい凄いことです。わかりません・・・
e ゴム手袋による硬化阻害の有無
➡よくひねり出したなこの選択枝・・・
【正解】
a c
では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ