歯科材料のツボ

初めまして合格請負人ことmiuです。歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。連絡先メール: tidmiu@gmail.com ラインID: tidmiu インスタアカウント:tid_miu

縮合型シリコーンゴム印象材のツボ

 好きな声優さんは諏訪部さんです。来世はあの声になりたい・・・

今日もダミ声、どうも33-MDDTです。

本日は縮合型シリコーンゴム印象材のツボ

 

≪インプット事項≫

 まず、問われることは先日の付加型と、縮合型の違いです。何が違うのか?

①組成 ②反応様式 ③反応生成物の有無とその名前 

この三つは押さえておけば、どこかで役立つはず(゜-゜)

 

【組成】

ポリジメチルシロキサン

カプリル酸スズ

・エチルシリケート

 

【硬化機構】

化学反応(縮合重合・非可逆性)

 

【性質】

弾性印象材

 ➡ 有歯顎、無歯顎の精密印象採得(トロトロだから)

寸法安定性に劣る(付加型と比較) 

 ➡ 反応生成物が有るため、その生成物の名前はエチルアルコール(付加型と比較)

 

≪臨床問題への応用≫

臨床問題ではそこまで、付加型と縮合型の比較は出題されないので今回はシリコーンゴム印象材の問題を出しますね。

【問題】

義歯97A-88

 アンダーカットの強い上顎無歯顎に対する全部床義歯

を制作することとした。

精密印象に適するのはどれか。1つ選べ。

 

a シリコーンゴム印象材

b アルジネート印象材

c 酸化亜鉛ユージノール印象材

d コンパウンド印象材

e 印象用石膏

 

 

【解説】

問題文の「アンダーカットが強い」から「非弾性印象材は使えない」と判断。

「精密印象に適する」から「流動性が高い印象材」を選択する。

よって、選ぶのは「弾性印象材で流動性が高い印象材」ですな☆彡

a シリコーンゴム印象材

➡ 弾性印象材で流動性が高い!これだ!

b アルジネート印象材

➡ 弾性印象材だけど、流動性低いから概形印象材だ・・・だめだ・・・

c 酸化亜鉛ユージノール印象材

➡ 流動性が高いから精密印象に適するけど、非弾性印象材だ・・・だめだ・・

d コンパウンド印象材

➡ 流動性が低いから概形印象で、非弾性印象材だ・・・ 話にならない・・・

e 印象用石膏

➡ 流動性が高いから精密印象だけど、非弾性印象材だ・・・ 家帰れ・・・

 

【正解】

a

 

 

では、またどこかでお会いしましょう。アデュー(*´♡`*) 

 

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。