歯科材料のツボ

歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。何かご連絡は hema33mddt@gmail.com まで。

歯科用ワックスのツボ①

 

 もうすぐセンター試験ですね、自分がセンター試験を受けた当日は新大久保のゲームセンターで格闘ゲームをしていました。センター試験を生贄に捧げ、ゲームの腕を上げた代償は大きいですね。。。

さて、今回は「歯科用ワックスのツボ①」です!!

 

≪インプット事項≫

 

 インプット事項は組成と用途!余力があるなら取り扱い方法です!

 

【組成】

パラフィン

 ほぼ全てのワックスの主成分(ユーティリティワックスの主成分は蜜蝋)

 

・カルナウバ

 パラフィンに添加することで、融点上昇硬さの増加

 (合金でいうとPdとかPtなイメージ)

 

・ダンマー

 粘り強さ光沢を与える

 

・蜜蝋、セレシン

 しなやかさ光沢を与える

 

【分類と用途】

パラフィンワックス(ベースプレートワックス)

 咬合堤、蝋義歯、ブロックアウト

 

②インレーワックス

 インレー、クラウン、ブリッジのワックスパターン

 

③レディーキャスティングワックス

 パラタルバー、リンガルバー、クラスプなどのワックスパターン

 

④シートワックス

 鋳造床のパターン、ティッシュストップの窓あけ

 

⑤ユーティリティワックス

 技工操作の補助、印象用トレーのカサ上げ

 主成分は蜜蝋!!

 

⑥スティッキーワックス

 ろう付けの仮着など

 主成分は蜜蝋!!

 

⑦ホワイトワックス

 ワックス関連の最近の流行はずばり、「ホワイトワックス」

こいつは、陶材焼付け鋳造冠を製作する際に、「陶材に置き換わる前装部をホワイトワックで一度賦形して、患者の口腔内に試適して、形態を患者に確認してもらう」ためのワックスです。

 一言でいうと、「今から陶材に置き換わる部分をとりあえずワックスで作ってきてやったぜ?文句があるなら今言えよ?陶材に置き換わったら色々めんどくせーんだからな?な?」ワックスです。

 

 


≪臨床問題への応用≫
 

【問題】

歯冠補綴学:110D-21

 

 65 歳の男性。上顎左側の前装冠破折による審美不良を主訴として来院した。上顎左側犬歯と第一小臼歯の前装冠を再製作することとした。製作中の補綴装置の写真と試適時の口腔内写真を別に示す。写真で示す治療過程まで問題なく経過した。
歯科技工士に伝達する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。

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a 「シェードはA3でお願いします」
b 「リムーバルノブを切断してください」
c 「メタルコーピングを製作してください」
d 「グレージングの前まで仕上げてください」
e 「リテンションビーズを付与してください」

 

 

 

【解説】

 

 これはAの写真を見て「メタルコーティングにホワイトワックスを盛ってる!!!」と気づければ秒殺です。

Aの写真の時点で、陶材焼付用合金にてメタルコーティング(金属の土台部)を製作し、その上にホワイトワックスを盛っています。この時点で、金属に対する処置は終わっています。今後の予定としては

口腔内試適時に形態とシェードの確認

 ↓

ディガッシングして酸化膜の付与

 ↓

陶材の築盛、賦形、焼成

 ↓

ビスケットベイクの口腔内試適

 ↓

グレーシング、ステイニング

 ↓

口腔内装着

 

a 「シェードはA3でお願いします」

 ➡まずこれ!このタイミングで色を指定しないと、何色の陶材を盛って良いかわかりません。


b 「リムーバルノブを切断してください」

 ➡早い・・・それは全てが終わり、全てを調整し終わった後・・・


c 「メタルコーピングを製作してください」

 ➡もうしてるわ!


d 「グレージングの前まで仕上げてください」

 ➡グレーシングの手前の状態は素焼の状態、ビスケットベイクと言います。

 ビスケットベイクで一度口腔内試適を行い、コンタクトやバイトの確認を行います。その後、問題がないようならグレーシングを行い艶出しをします。


e 「リテンションビーズを付与してください」

  ➡レジン前装冠ちゃうわ!!

 

【正解】

a,d

では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*) 

 

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。