さて、前回は合格発表の翌日でしたのでだらだらとくだらない戯言を書きましたが、今回からあと3回、112回の復習の続きです。来年の113回歯科医師国家試験へ向けて、気持ちを切り替えていきましょう!今回も義歯です。
【問題】
補綴学:112-B67
72歳の男性。食事がとりにくいことを主訴として来院した。5年前に上下学全部床義歯を製作したが、装着当初から食事がしづらかったという。診察の結果、新義歯を製作することとした。蝋義歯試適時に行ったある検査の写真を別に示す。
この検査で確認するのはどれか。1つ選べ。
a 咬合力
b 咬合接触
c 人工歯配列位置
d 側方ガイダンス
e 蝋義歯の浮き上がり
【解説】
ついに出た、満を持して出た・・・ 「蝋義歯における転覆試験」の写真です。
転覆試験を行うタイミングは二度あります。一度目は「咬合採得終了時」、そして二度目は「蝋義歯試適時」です。
一度目の転覆試験で隙間ができてしまったら何が悪かったのか?そりゃー「咬合採得」ですよね?
では、二度目の転覆試験で隙間ができてしまったら・・・?「人工歯の配列」です。
だって、二度目の転覆試験に到達しているということは、一度目の転覆試験をクリアしているということですよね?
一度目の転覆試験をCBT、二度目の転覆試験を卒業試験と例えると、「卒業試験でダメだったから、お前はCBTをやり直せ!」とはなりません。
a 咬合力
➡まず、咬合力を蝋義歯で測定することはしません。絶対選んではダメ!
b 咬合接触
➡蝋義歯で咬合接触を見る場合は咬合紙を使いましょう!
c 人工歯配列位置
➡これです!
d 側方ガイダンス
➡そもそも見ません。。。
e 蝋義歯の浮き上がり
➡これがひっかけ、一度目の転覆試験だったら「咬合庄の浮き上がり」で丸になります。気を付けて!!
【解答】
c
それでは、またどこかでお会いしましょう。アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ