先日、大学時代の友人の子供が幼稚園に入園したとのことで、そのお祝いもかねて自宅へ遊びに行ってきました。そしたら、なんと奥様二人目のお子様を授かったみたいです!めでたい。。。めでたい。。。 が・・・ あれ・・なんだろ?雨かな?
どうしてここまで差がついた!?俺とあいつ!あ、でも令和元年生まれのお子様らしいので、女の子だったら33-MDDT念願の「令和元年の女の子と結婚する」夢に一歩近づきますね! この文章事態相当キモイです、こんにちは、33-MDDTです。本日は埋没材のツボ②です!
≪インプット事項≫
では、石膏系埋没材とリン酸塩系埋没材のお話。
前回の記事で書いたように、埋没材は耐火材+結合材です。
その結合材には2種類あります。
【埋没材の種類】
①硬石膏
②リン酸塩
なので、この結合材の種類で石膏系埋没材やらリン酸塩系埋没材などと言っているんです。イメージするなら、結合材をギュッと固めてるものです。
【耐火材の種類】
では、耐火材(フィラー)はどうなのでしょうか?埋没材ではこいつらがメインです。
まず覚えるのは
①石英
②クリストバライト
です。
硬石膏にクリストバライトを多く入れたら石膏系クリストバライト埋没材です。
なぜ、リン酸塩系石英やらリン酸塩系クリストバライトという言葉がないか?
それは、リン酸塩には石英とクリストバライトを混合したものが入っているからです。
いうなれば、リン酸塩系石英クリストバライト埋没材と言えばよいのです。
【例外】
チタン専用埋没材の話。
チタンの鋳造を行う際、その埋没材はチタンの高融点に耐えなければなりません。
石英やクリストバライトなどの耐火材たちも、1600度近くの溶解したチタンには耐えられないんです。耐えられないと、耐火材が解けてしまい、チタンの表面にくっついてしまいます。
これが、耐火材の焼き付けです。なので、チタンの融点に耐える耐火材が必要になりました、これがアルミナやマグネシア、ジルコニアなどです。
なので、チタン専用埋没材は結合材をリン酸塩、耐火材をアルミナ等にしてあるのです。
≪臨床問題への応用≫
【問題】
歯科理工学:111-B53
床用金属で最も高い融点を有するのはどれか。1つえらべ。
a 白金加金
b チタン合金
c タイプ4金合金
d 金銀パラジウム合金
e コバルトクロム合金
【解説】
単純な問題ですが、埋没材のお話と絡めて解説します。
a 白金加金
➡まず、白金加金の融点は980℃程度です、1000℃未満と覚えておいてください。
そして、使用する埋没材は石膏系クリストバライト埋没材です。
b チタン合金
➡チタン合金の融点は1650℃程度です。歯科用金属で一番融点が高いため、チタン専用埋没材を使用します。
c タイプ4金合金
➡タイプ4金合金は920℃程度です、これも1000℃未満くらいで問題ないと思います。
使用する埋没材は石膏系クリストバライト埋没材です。
d 金銀パラジウム合金
➡金銀パラジウム合金は970℃程度です、これも1000℃未満くらいで問題ないと思います。使用する埋没材は石膏系クリストバライト埋没材です。
e コバルトクロム合金
➡コバルクロム合金の融点は1400℃程度です。使用する埋没材はリン酸塩系埋没材です。
また、気を付けてほしいのがここには出てきてませんが、陶材焼付け金合金は銅を含有しないため、融点は高く、使用する埋没材はリン酸塩系埋没材になります!
【正解】
b
では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ