先日、学会の懇親会で耳にした会話。
若い女性ドクター「もぅー先生どちらに行かれてたんですかぁ?」
おっさんドクター(多分頭良い)「げっへっへ、そばのそば屋で時間つぶしてたんだよ」
若い女性ドクター「もう先生ったらぁ」
それを聞いてた33-MDDT「・・・・・・・・・・・・・、すげぇな・・・色々 平成おわるんだぞ・・・」
年を取るということは、こういうボケをサラッと言えるということなのかなぁ?
こんにちは、33-MDDTです。
≪インプット事項≫
【原則】
金属の融解に関しては、覚えることは少ないです。原則としては以下の通り。
①還元炎を使用して融解する。
➡温度が高いため、また溶融金属への酸素の吸入の防止
➡酸素が入るとブローホールの原因になる。
② 合金の溶融に適した熱源の使用。
➡金属がオーバーヒートをするとブローホールの原因。
③溶融時にフラックスを用いる
➡フラックスの仕事は「酸化膜の除去」「溶湯の清掃」
➡フラックスの未使用はブローホールの原因
【熱源の種類】
①アーク路:一番融点が高い。Tiの鋳造に用いられる。オーバーヒートしやすい
②高周波溶解:コバルクロム、ニッケルクロムなどに使用。オーバーヒートしやすい。
③電気ガス抵抗路:陶材焼付け合金などに使用可能。温度のコントロールが容易。
④ガスー酸素、ガス空気:一番温度が低い。
まとめると以下の図になります。
≪臨床問題への応用≫
【問題】
歯科理工学:107-A40
最も融解温度が低い鋳造用合金はどれか。1つ選べ。
a タイプ1金合金
b 陶材焼付用金合金
c 金銀パラジウム合金
d コバルクロム合金
e 銀インジウム合金
【解説】
この問題はまず、合金の名前とその金属がどれくらいの融点なのか?そして、その埋没材は?を抑えてください。融点に関しても細かい数字はいらないです、1000℃以上か、未満か?それだけで十分です。1000℃以上だとその時点でリン酸塩系埋没材を使用します。
a タイプ1金合金
➡融点は980℃くらい、1000℃未満なので石膏系埋没材です。ガスー空気ブローパイプで溶融です。
b 陶材焼付用金合金
➡融点は1200℃くらい、1000℃以上なのでリン酸塩系埋没材です。ガスー酸素、電気抵抗路で溶融です。
c 金銀パラジウム合金
➡融点は960℃程度です。1000℃以下なので石膏系埋没材です。ガスー空気ブローパイプで溶融です。
d コバルクロム合金
➡融点は1300℃程度です。1000℃以上なのでリン酸塩系埋没材です。高周波誘導路で融解です。
e 銀インジウム合金
➡融点は750℃て度です。1000℃未満なので石膏系埋没材です。。ガスー空気ブローパイプで溶融です。
【正解】
e
では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ
≪臨床問題への応用≫
【問題】
歯科理工学:91-D78
石膏系埋没材をリン酸塩系埋没材と比較した場合に正しいのはどれか。2つ選べ。
a 耐熱性が小さい
b 通気性が大きい
c 圧縮強さが大きい
d 混水比が小さい
e 熱膨張が大きい
【解説】
【正解】
では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ