歯科材料のツボ

歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。何かご連絡は hema33mddt@gmail.com まで。

埋没手順のツボ

  先日仕事終わりに電車に乗っていたらとってもパンクな服を着ている若者がいました。その服には「セッ〇ス!ドラック!&ロッケンロール!!」っとショッキングピンクで印刷されており、なんだろう。。。。  元気ができました←

内田裕也かよ、お前・・・ ご冥福をお祈りいたします。

本日は「埋没手順のツボ」です。

 

 

≪インプット事項≫

 

  まず、ワックスパターンの埋没の手順と基本的なことから覚えていきましょう。

 

①スプルーイング

➡どこにスプルー線を立てるかですが、一番咬合に影響を与えないところです、ということは「非機能咬頭」ですよね?そして、外側か内側か?そりゃ外側のほうが咬合に影響を与えにくいです。よって、「非機能咬頭外斜面」となります。

 

➡細いスプルー?太いスプルー? これは、「太いスプルー」です。スプルーは解けた金属が入るための道路なので、太いほうが金属が入りやすいです。

細いと「なめられ」が起きてしまいます。

 

➡植立角度は?これは、「ワックスパターンに対して45°」です。金属の流れを考慮した結果です。これが90°だと「ホットスポットが起きてしまいます。

 

②キャスティングライナーの裏装

➡キャスティングライナーの目的は「鋳造収縮の保証」です。

また、湿式、乾式などがあります。湿式の場合「埋没材の吸水膨張」を行います。

 

③円錐台にパターンを植立

 

④ワックスパターンに界面活性剤の塗布

➡ワックスはぬれ性が悪い(水との接触角が大きい、表面張力が大きい)ため、埋没材とうまく馴染むために界面活性剤を塗布します。これを怠ると、「突起」の原因に、また、塗りすぎると「鋳肌荒れ」の原因になります。

 

⑤埋没

➡真空練和を行い、丁寧に埋没材にて埋没をする。真空練和を怠ると「突起」の原因になります。

また、埋没材底部とワックスパターンの距離を最低7mm程度厚くする必要があります。

なぜなら、それ以下だと底部が割れてしまい「鋳バリ」の原因になる可能性があります。

 

 

 

≪臨床問題への応用≫ 

【問題】

歯科理工学:108-C92

 埋没に関して正しいのはどれか。2つ選べ。

 

a スプルーは機能咬頭外斜面に植立する

b 界面活性剤の塗布によって埋没泥とのぬれをよくする。

c 鋳造リング内面をキャスティングライナーで裏装する。

d ワックスパターンとリング底の距離を2-3mmにする。

e 金銀パラジウム合金の鋳造にはリン酸塩系埋没材を使用する。

 

【解説】 

 

  この問題をしっかり理由つけをして解ければ、埋没手順に関してはもう大丈夫(*'▽')

 

a スプルーは機能咬頭外斜面に植立する

➡これは、非機能咬頭外斜面です。

 

b 界面活性剤の塗布によって埋没泥とのぬれをよくする。

➡そりゃそーだ、怠ると「突起」ができてしまいます。

ちな、突起がクラウン内面にできてしまうと、「補綴物の浮き上がり」が起きます。

補綴物の内部適合を確認するためには、「シリコーン適合材」で行います。

 

c 鋳造リング内面をキャスティングライナーで裏装する。

➡鋳造収縮の保証のために巻きましょう、リン酸塩系埋没材ではリングレス埋没を行うことで、鋳造収縮の保証を行うことがあります。

 

d ワックスパターンとリング底の距離を2-3mmにする。

➡割れます、危ないです。

 

e 金銀パラジウム合金の鋳造にはリン酸塩系埋没材を使用する。

➡金銀パラジウム合金は融点が1000°以下なので、石膏系クリストバライト埋没材です。

 

 

【正解】

b,c

 

では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*) 

 

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。