歯科材料のツボ

歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。何かご連絡は hema33mddt@gmail.com まで。

義歯用材料のツボ①

 

 来週、お休みをいただいて脳ドックへ行ってきます。夏には人間ドックへ行ってきます。ホント、若さはお金で買えませんね・・・ 最近特に老化を感じます・・・

あ、縫ったところは相変わらず治りが遅いです(´;ω;`)ウゥゥ

若さってなんだ!!!!

 

振り向かないことですね!33-MDDTです、さすがに宇宙刑事ギャバン世代でありません。本日から「義歯用材料のツボ」です。

 

【インプット事項】

 まず、加熱重合レジンと常温重合レジンの組成の違いについて覚えましょう。

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≪液≫

MMA(メチルメタクリレート):液の主成分、比重は1以下

・HQ(ハイドロキノン):重合禁止剤これがないと勝手に固まってしまいます

・EDGMA(エチレングリコールジメタクリレート):架橋性モノマー

 ➡MMA線状モノマーのため、架橋性モノマーを入れて強度の向上

 

・DMPT(ジメチルパラトルイジン):常温重合レジンの液に入っている重合促進剤、3級アミンです。

 ➡加熱では熱でBPOを分解できますが、常温は加熱されないためDMPTにBPOを分解してもらいます。

 病院でテックを作っているときに即重レジン(常温重合レジン)をお湯の中に入れる先生がいますが、あれは熱でもBPOを分解させて重合を促進させています。

 

≪粉≫

・PMMA(ポリメチルメタクリレート):粉の主成分、もともとはMMAです。

BPO(過酸化ベンゾイル):重合開始剤、こいつが分解されて活性ラジカルが形成されると重合反応が始まります。

・顔料、着色剤

 


 

≪臨床問題への応用≫

 今日は二問いきましょう・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

 

【問題】

歯科理工学:109-C21

 義歯商用常温重合型アクリルレジンの重合開始に関与するのはどれか。2つ選べ。

 

a 第3級アミン

b ハイドロキノン

 

c 過酸化ベンゾイル

d カンファーキノン

e エチレングリコールジメタクリレート

 

 

【解説】  

 鉄板問題ですね、必修レベルです。確実に点を取りましょう。 

 

a 第3級アミン

 ➡DMPTです、確かに関与しますね。もしこれが、「加熱重合レジンの重合に関わるものは?」と言われたら、関与しませんからね!気をつけてください!

 

b ハイドロキノン

 ➡これは重合禁止剤。

 

c 過酸化ベンゾイル

 ➡そうですね、これは関わります。というか、キモです!BPOを「熱で分解」するか「3級アミンで分解」するかで加熱重合レジンと常温重合レジンの違いが出てきます。

 

d カンファーキノン

 ➡これは光重合レジンの開始剤。絶対選んじゃだめですよ!

 

e エチレングリコールジメタクリレート

  ➡これは架橋性モノマー。アクリルレジンはBis-GMAなどと違い「線状高分子」です。ひところでいえば、線だからぶちブチ切れて弱いんです!だから、その線と線を繋げる(架橋する)ものが必要です。それが、これ!

 

【正解】

a,c

 

ではもう一問!

 

【問題】

歯科理工学:111-D29

 加熱重合レジンの架橋剤はどれか。1つ選べ。

 

a 第3級アミン

b ハイドロキノン

c 過酸化ベンゾイル

d カンファーキノン

e エチレングリコールジメタクリレート

 

【解説】

 どっすか!?どっすか!?これ!一問目と選択肢全く同じです、そして問われているのは「架橋性モノマーはどれ?」です。109回でEGDMAを✖選択肢で出して、二年後の111回で〇選択肢でだすとか・・・ ワンピースの尾田先生もびっくりの伏線回収でしょこれ!たまんねぇ・・・これ出した先生俺好き!

ということで答えはeですよね。

 

【正解】

e

 

では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*) 

 

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。