歯科材料のツボ

歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。何かご連絡は hema33mddt@gmail.com まで。

裏層材のツボ①

 

 いつか講義で「裏層に溺れて溺死しろ・・・」って言って、学生さんたちに「は??キモ・・・・」って言われたい

好きなサーヴァントはアーチャー、なりたい男は神宮寺レン様、ギルティギアで使用してたキャラはヴェノム!

根っからの諏訪部推し、33-MDDTです。

本日は「裏層材のツボ」です。 

 

【裏層材】

 

 

① 硬質裏層材

 ★「長期症例で顎堤と義歯の間にスペースが生じている」場合に用いる。

 

 ★粘膜面に異常がない際に利用する

  ➡「疼痛」などの症状がある際には使用しない。

  ➡疼痛がある場合は「粘膜調整剤(アクリル系機能印象材、軟質裏装材」を用いて粘膜の正常化を図ってから「裏層」を行う。

 

 ★MMA系レジンを用いる。

 

 ★目的は「義歯庄と粘膜面の適合性向上」です!

 

② 軟質裏装材=アクリル系機能印象材=粘膜調整剤

 

 ★長期症例の場合も用いるが、短期に症例にて「鋭利な骨縁が存在する場合」「そもそも顎堤吸収が激しく、咬合時に違和感が起きる可能性がある症例」にも用います。

  ➡ようは「短期でも痛み出そうな場合には使う場合あり!」です!

 

 ★組成は粉:PEMA  液:エチルアルコール、芳香族エステル

 

 

 

【問題】

全部庄義歯:C-55

 

 形態の異なる2つの下顎顎堤の写真を別に示す。

義歯製作にあたり8Aと比較して8Bで考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。

 

f:id:v33-MDDT:20190710153158p:plain

 

a 軟質裏装材の塗布
b 解剖学的人工歯の選択
c 矢状切歯路傾斜角の増大
d 筋圧中立帯への人工歯配列
e 調節湾曲の強い人工歯配列

 

【解説】

 

 以前にも取り上げた問題です。 今回は裏層材の観点から論じましょう。

Bの写真は顎堤吸収が激しい、ということはオトガイ孔も相対的に上昇し、骨鋭部もありそうです。ということは、義歯新製時から軟質裏装材を使用する可能性があります。

 

a 軟質裏装材の塗布

 ➡顎堤吸収が激しいため軟質裏装材を塗布しましょう。痛みが出る可能性があります。


b 解剖学的人工歯の選択

 ➡解剖学的人工歯をこの症例に使用したら、秒で外れます!義歯!顎堤吸収が激しいのにめっちゃ側方力かかる人工歯✖!


c 矢状切歯路傾斜角の増大

 ➡これは、前回もお話したように「顆路わかんねーんだから、どーもこーもできねーよ!べろべろバー」でしたよね。


d 筋圧中立帯への人工歯配列

 ➡顎堤吸収が激しいため、義歯の維持安定に関わる排列は確実にお行いましょう。


e 調節湾曲の強い人工歯配列

 ➡これも同じように「顆路角に関わる要因」です。なので、写真からわからないためなんとも言えません。

 

【解答】

a,d

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。