いつか講義で「裏層に溺れて溺死しろ・・・」って言って、学生さんたちに「は??キモ・・・・」って言われたい
好きなサーヴァントはアーチャー、なりたい男は神宮寺レン様、ギルティギアで使用してたキャラはヴェノム!
根っからの諏訪部推し、33-MDDTです。
本日は「裏層材のツボ」です。
【裏層材】
① 硬質裏層材
★「長期症例で顎堤と義歯の間にスペースが生じている」場合に用いる。
★粘膜面に異常がない際に利用する
➡「疼痛」などの症状がある際には使用しない。
➡疼痛がある場合は「粘膜調整剤(アクリル系機能印象材、軟質裏装材」を用いて粘膜の正常化を図ってから「裏層」を行う。
★MMA系レジンを用いる。
★目的は「義歯庄と粘膜面の適合性向上」です!
② 軟質裏装材=アクリル系機能印象材=粘膜調整剤
★長期症例の場合も用いるが、短期に症例にて「鋭利な骨縁が存在する場合」や「そもそも顎堤吸収が激しく、咬合時に違和感が起きる可能性がある症例」にも用います。
➡ようは「短期でも痛み出そうな場合には使う場合あり!」です!
【問題】
全部庄義歯:C-55
形態の異なる2つの下顎顎堤の写真を別に示す。
義歯製作にあたり8Aと比較して8Bで考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 軟質裏装材の塗布
b 解剖学的人工歯の選択
c 矢状切歯路傾斜角の増大
d 筋圧中立帯への人工歯配列
e 調節湾曲の強い人工歯配列
【解説】
以前にも取り上げた問題です。 今回は裏層材の観点から論じましょう。
Bの写真は顎堤吸収が激しい、ということはオトガイ孔も相対的に上昇し、骨鋭部もありそうです。ということは、義歯新製時から軟質裏装材を使用する可能性があります。
a 軟質裏装材の塗布
➡顎堤吸収が激しいため軟質裏装材を塗布しましょう。痛みが出る可能性があります。
b 解剖学的人工歯の選択
➡解剖学的人工歯をこの症例に使用したら、秒で外れます!義歯!顎堤吸収が激しいのにめっちゃ側方力かかる人工歯✖!
c 矢状切歯路傾斜角の増大
➡これは、前回もお話したように「顆路わかんねーんだから、どーもこーもできねーよ!べろべろバー」でしたよね。
d 筋圧中立帯への人工歯配列
➡顎堤吸収が激しいため、義歯の維持安定に関わる排列は確実にお行いましょう。
e 調節湾曲の強い人工歯配列
➡これも同じように「顆路角に関わる要因」です。なので、写真からわからないためなんとも言えません。
【解答】
a,d
- 出典:厚生労働省ホームページ