最近学生さんに「せんせー、ラインニュースのトップって人によって違うんだよ?」と教えてもらいました。なんでも「使用してるスタンプやアプリなど参考にビックデータがその人に合ったトップになる」とのこと。
ふむふむ・・・・
じゃあ、俺のトップってなんだろ?
つ「容姿以外で!男子が思うかわいい子って結局どんな子?」
つ「片思いの男性を本気にさせる嫉妬テク5つ」
つ 「私のどこが悪い?彼氏ができない女の特徴」
・・・・・・(゜_゜)
私のどこが悪いっていうのよ!!! 来月34歳!33-MDDTよ!
今日はセメントの続き、グラスアイオノマーセメントなんだからねっ!!
【インプット事項】
粉:フッ化アルミナシリケートガラス
(アルミナ、フッ化アルミニウム、シリカetc・・・)
液:ポリアクリル酸水溶液
硬化機構:イオンの架橋反応(Al3+、Ca2+)と酸塩基反応
特徴
①歯質と同程度の圧縮強さ
➡ということは、裏層材としてばっちし!覚えてますか?裏層材と覆髄材!
前回の記事を確認してくださいね。
②フッ素徐放性
③歯質や金属(特に卑貴金属)に接着性あり
➡ポリアクリル酸水溶液が使われてるということは、ご存知歯質接着性!
また、歯面処理を行うことでより接着性が増します、その際用いる表面処理剤はポリアクリル酸水溶液です。液成分で歯質表面処理するのだから、そりゃ接着力上がりますね。
接着機構はポリアクリル酸が歯質のCa2+とイオン結合して接着性があります。
★気を付けてほしいのは
「硬化機構」はイオンの架橋反応
「接着機構」はイオンキレート反応
④水による物性低下
★たまにベースセメントを歯質に詰める際、水で濡らした綿球を使う方がいますが、物性低下してますよ!
まっ、操作性が良いから僕もついついやってしまいますが・・・
⑤紙練板とプラスチックスパチュラ
➡ガラス練板使うと、粉にシリカが入っているので傷ついてしまいます。また、金属スパチュラ使うと、金属に接着性があるのでなかなか取れなくなります。
僕が4年生の時何も考えずに、グラスアイオノマーセメントを金属スパチュラで練和したら使い物にならなくなりました。
≪臨床問題への応用≫
【問題】110C-84
歯科理工学
グラスアイオノマーセメントで、従来型と比較してレジン添加型の方が大きいの
はどれか。
2つ選べ 。
a 感水性
b 歯質接着性
c 唾液溶解性
d 熱膨張係数
e フッ化物徐放性
【解説】
レジン添加型グラスアイオノマーセメントは、通常のグラスアイオノマーセメントの液にHEMAや光増感剤を入れ込み「強度」「歯質接着性」が向上しています。
気を付けてほしいのは、レジン添加グラスアイオノマーセメントの硬化機構は
①イオンの架橋反応 ②酸塩基反応 ③付加重合反応 の3つになります!
a 感水性
➡レジン成分が入り込んだ分、グラスアイオノマー成分が減ったおかげで感水性は低下してます。
b 歯質接着性
➡HEMAが入っているぶん、歯質接着性はマシマシです!
c 唾液溶解性
➡レジン成分が入っている分、溶けにくくなってます!
d 熱膨張係数
➡レジン成分が入っている分、有機が多いため熱膨張係数は増加です。
e フッ化物徐放性
➡レジン成分が入っている分、グラスアイオノマー成分は減っているためフッ素徐放性は低下です。
【正解】
b d
ではまたどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ