明日から学会ですが、 いまだに発表準備ができてません。
ワンちゃん学会会場付近のキンコーズで印刷の可能性が。。。
「じゃあブログなんて書いてないで、ポスターつくれよ!」って話なのですが。。。。
「いやほら、現実逃避って大事じゃん!?」
この週末、嫌な予感がしてならない今月34歳の33-MDDTです。
【インプット事項】
レジンセメントは2種類あります。しっかり区別して理解してください。
が、正直簡単です。 だって、アクリルレジン+接着性モノマー or CR+接着性モノマー だけなんだもん!
①PMMAからなる粉液タイプ
➡スーパーボンドがこれですね
粉:PMMA
液:MMA,接着性モノマー,TBB
②コンポジットレジン系からなるペーストタイプ
➡ パナビアとかがこれです
Aペースト:フィラー、重合促進剤(DMAEMA、DMPT)
Bペースト:Bis-GMAUDMA,接着性モノマー,重合開始剤(HQ、BPO)
特徴
①他のセメントと比較して圧倒的強さ!
➡いっちゃん強いです、セメントの中でいっちゃん!
ですが、MMA系とCR系ではフィラーが入ってない分MMA系のほうが弱いです。
②圧倒的接着力!
➡接着の主体は「機械的嵌合」と「化学的嵌合」
機械的嵌合を得るために、「サンドブラスト」や「酸処理」を行い凹凸を作ります。
化学的結合は接着性モノマーで歯質のCa2+を化学結合します。
特に歯質を「象牙質プライマー」で処理すると、レジンセメントの浸透性が上がるため、辺縁封鎖が向上します。
★レジンセメントと上の補綴物処理の話★
1、レジンセメントを使って上の補綴物が貴金属(全部鋳造冠、レジン前装冠、陶材焼付冠など)の場合
➡補綴物内面にメタルプライマー(10-MDDT、VBATDT,MTU-6)
2、レジンセメントを使って上の補綴物がセラミックス(オールセラミッククラウン )
➡補綴物内面にシランカップリング材(γ-MTPS)
3、レジンセメントを使って上の補綴物がジルコニアの時
➡補綴物内面にリン酸エステル系(MDPなど)やカルボン酸系モノマー(4-METなど)
そして、全ての補綴物内面には酸処理➡水洗、乾燥してください!!
≪臨床問題への応用≫
【問題】106A-107
修復物の写真と装着前に修復物内面の酸処理を行っている写真を示す。
次に行う処理剤の主成分はどれか。1つ選べ。
a MMA
b EGDMA
c NaClO
d γ-MPTS
e TEGDMA
【解説】
現役の6年生にこの問題出したら怒られそうですが。。。
気を付けてほしいのは「今現在、酸処理」を行っているということですね。しっかりこの後、「水洗、乾燥」がきますよ!その後、表面処理です!
補綴物の写真から「CRインレー、ないしはセラミックスインレー、ジルコニアインレー」の三つでしょう。用いるセメントは確定でレジンセメントです。
なので、CRインレー、セラミックスインレーならγ-MPTS。ジルコニアインレーだったらMDPなど・・・
今回はMDPが無いので、γ-MPTSをチョイスです!
a MMA
➡レジンセメント(粉液)の液成分ですね。
b EGDMA
➡これはアクリルレジンの架橋性モノマーですね。アクリルレジンは単官能モノマーなので、強度が弱い。そのため、架橋性モノマーを入れますね。
c NaClO
➡清掃してどうするねん。。。次亜塩素酸ナトリウムやぞ・・・
d γ-MPTS
➡そりゃそーだ!末端に、メタクリロイル基とメトキシ基をもってますね?しっかり確認ですよ!
e TEGDMA
➡希釈してどーすんねん!コンポジットレジンの希釈モノマーです。
【正解】
d
ではまたどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ