歯科材料のツボ

初めまして合格請負人ことmiuです。歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。連絡先メール: tidmiu@gmail.com ラインID: tidmiu インスタアカウント:tid_miu

歯内療法関連材料のツボ③「支台築造材料のツボ1回目」

 先日ipadproを買いました。学生さんたちが僕の講義の際に、ノートも開かず、かちゃかちゃアップルペンシルでレジュメに書き込んでいる姿をみて「いいなぁぁぁあ!僕もやりたいなぁぁぁ」っと思ってしまい、レジュメを配る側の人間なのですが、いたずらに買ってしましました。

最近はいたずらに自分の愛犬の写真を撮って、ほっぺたにぐるぐるマークなどを書いてる所存です。

 

自分への誕生日プレゼント!あと2か月たてば自分へのクリスマスプレゼント買える!

常に物欲魔人、34-MDDTです。本日から「支台築造材料のツボ」です。

 

 

【インプット事項】

まず!!ここを理解していない学生さんが本当に多いです!!

コアやら、ポストやら、いまいち理解していない人が本当に多いです!

というのは、歯内療法学と歯冠補綴学のちょうど重なったコンテンツであり、どの大学でもグレーな範囲だからです。

 

・根充が終わった根管は、血流が無いため「脆く」なります。そのため、人工的な歯根(ポスト)支台部(コア)が一体化した「ポストコア」を築造して歯の補強をします。

そのあと、コア部の上から補綴装置が装着されます。

 

というか模式図みて(´;ω;`) イメージこんな感じ!

f:id:v33-MDDT:20191111134345p:plain

 

・根充した後、その上にポスト・コアが植立します。

 

「コア部」➡支台歯になるところ

「ポスト部」➡歯根を補うところ

 

≪ ポストコアには築造の仕方が2種類ある ≫

 

直接法 ➡ 口腔内で直接ポストコアを植立する方法

 利点:その日のうちに口腔内でポストコアができる。

    =患者の来院回数が少ない

    流動性の高いコンポジットレジンを流し込むため、

    根管内にアンダーカットが存在していても植立出来る。

    =歯質切削量が少ない

 

 欠点:口腔内で植立するため、唾液汚染のリスクがある。

    チェアタイムが長い

 

間接法

➡コアの形を整えて印象をとり模型上でポストコアを製作し、それを口腔内で装着する。

 

 利点:ラボサイドで製作するため汚染のリスクが少ない

    チェアタイムが短い。

 

 欠点:ラボサイドで製作するため。患者の来院回数が多い

    間接法で製作するため歯質切削量が多い

 

 

≪臨床問題への応用≫ 

【問題】95D-24:歯冠補綴学

  支台築造の目的はどれか。3つ選べ。

 

a  残存歯質の補強

b  咬合関係の改善

c  審美性の向上

d  適合性の向上

e   保持形態の付与

 

【解説】

  ここでアドバンスの知識を!

ポストコアを装着したことで、神経がなくなって脆くなった歯質は補強されました。

そして、コア部により、上にくるクラウンが脱離しにくい形態を任意に与えることができるのです。

 

≪支台築造の目的 = ポストコア装着の目的≫

・歯質の強化 ➡ 脆くなった歯質を補強してます

・歯冠軸の修正 ➡ コアを斜めに築造することで、あら不思議!軸が修正できます。

・保持力の増加 ➡ 失われた歯質を補うことで、クラウンの保持力が増加します

・残存歯質の補強

 

a  残存歯質の補強

 ➡ これが主目的。ポストコアを装着して歯質の強化!バイシオン!(ドラクエウォークはまってます)

 

b  咬合関係の改善

➡ コレ微妙・・・ ポストコアのみでは咬合関係は改善されないと考え、✖!

 

c  審美性の向上

➡ これもあり得ない、審美性は補綴部にて改善!

 

d  適合性の向上

➡ ポストコアを装着することで、支台歯形態を任意に設定できるため、適合性が向上します。

 

e   保持形態の付与

➡ 支台歯形態任意に設定かのうなので、これもおっけぇ!!

 

 

 

 

【正解】

 a  d e

 

 

ではまたどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*) 

 

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。