さて、ここからは皆が嫌いな問題をこなしていき、国家試験へ臨みましょう企画です!
まずは、顆路系の話!これ系の問題を「得意です!」って言った学生さんはなかなか居ない・・
≪臨床問題への応用≫
110D17
72歳の男性。上下顎全部床義歯の製作を希望して来院した。全部床義歯製作中の検査結果の写真を別に示す。検査後、
矢印で示す位置における顎間関係記録を採得した。顎間関係記録採得時の写真を別に示す。
この記録を用いて咬合器上で調節するのはどれか。1つ選べ。
a 矢状切歯路角
b 右側平衡側顆路
c 左側作業側顆路
d 左側平衡側顆路
e 右側側方切歯路角
【解説】
まず、この問題で重要になってくるのはAの写真のゴシックアーチ!黄色い矢印が示してるのが「下顎の左側方運動時」と分かるか否かです。
ゴシックアーチの解き方は山ほどありますが、僕の解き方はいたってシンプル。
「今回の問題は下顎に描記板がついているから、矢印を下に向ける。自分から向かって左側が左側方運動を表す。自分から向かって右側が右側方運動を表す。」
「そして、今回左側方運動の時の嚙み合わせの記録だから右が平衡側。ということは、右にベネット角が生じてる。よって、右側平衡側顆路が答えだ」です。
描記板が上顎についていたら、矢印を上に向けてください。自分から向かって左側が左側方運動を表す。自分から向かって右側が右側方運動を表します。
これを知っているかでゴシックアーチの問題は秒で解けます、手とペンでゴシックアーチを再現している時間はもったいない!見直しに使いましょうね!
【正解】
b
ではまたどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ