歯科材料のツボ

初めまして合格請負人ことmiuです。歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。連絡先メール: tidmiu@gmail.com ラインID: tidmiu インスタアカウント:tid_miu

国試に向けてみんなが大嫌いなところをやりましょうシリーズ④

 どこの大学でも卒業試験がひと段落したくらいでしょうか?

この卒業試験が終わり、卒業発表までの時間はフワフワしてとても嫌だと思ます。

勉強が身に入らないとも思います。

ですが、何か!何か勉強をしてください。

卒業が決まってギアをいきなり入れることは難しいです。

必修対策、領域A対策、今までの模試の復習、なにかしら継続してください。

あと3週間後がラスボスということを忘れないで!

大魔王ゾーマ戦の前に準備を怠る勇者がいますか!!??

あとすこし、がんばれ!!!

 

【111回歯冠補綴学】

 下顎左側第一小臼歯と第二大臼歯を支台歯とする陶材焼き付けブリッジを装着することとした。

ブリッジ製作過程の写真を別に示す。

ワンピースキャスト法と比較した本製作法の利点はどれか。1つ選べ。

f:id:v33-MDDT:20200104183212j:image

 

a 強 度

b 発 音

c 清掃性

d 装着感

e 適合性

 

【解説】

まず、写真を見て「後ろう着」という事を見抜いてください。どこから判断しますか?

 

そう、「異種金属のろう着」ですよね。

7番にはゴールド、456番は陶材焼き付け用金合金です。

なので、ろう着部は隣接面に限定されていますね?

ではここで後ろうのインプット事項

〜前ろうと比較して〜

①審美性は悪い

 ➡︎ろう付け部が「コンタクト」のみだからです。

  そして、うえから陶材で盛ることができません

 

②強度が弱い

 ➡これも、ろう付け部が「コンタクト」に限局するからです。

 

③適合性が良い

 ➡前ろうは、ろう着後に「ディガッシング」「陶材焼成」「ステイニング、グレーシング」と熱処理が続きます。

 後ろうは、そのあとに何も熱処理が行わないので変形が少ないのです。

 

④異種金属をろう付けできる。

 

a 強 度

 ➡もちろんワンピースキャストが優れてます。

 

b 発 音

 ➡ワンピースでもろう付けでも変わりません。

 

c 清掃性

 ➡これも、ワンピース、ろう付け変わりません。

 

d 装着感

 ➡上記の通り、差がないです

 

e 適合性

 ➡そしてこれが答えです。ろう付けして終わりなので、そのあとに熱処理を行いません。そのため、適合性が良いです。

 

【解答】

e

 

では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*) 

 

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。