この時期は本当に悲喜こもごもですが・・・ 個別の生徒が卒業試験にに合格してくれると本当に感無量です。僕も卒留をした経験があるので、今考えると国家試験合格より、卒業試験合格のほうが嬉しかったかもしれません。
よく「先生のおかげです!」と言ってくれますが、「君たちが頑張っただけ」です。
僕はお手伝いをしただけです。
自信をもって国家試験へ望んで、ようやく受験することができる国家試験を楽しんできてください。
【112回保存】
34歳の男性。上顎右側側切歯の変色を主訴として来院した。
疼痛はなく、歯髄電気審で正常反応を示した。
検査の結果、コンポジットレジン修復を行うことした。初診時の口腔内写真を別に示す。
治療過程の実施の順番に並べよ。
a 隔壁圧接
b 窩洞形成
c 形態修正
d 歯肉圧排
e 接着処理
【解説】
なぜ、この問題をチョイスしたか?それは、112回が「歯肉圧排祭り」だったからです。
前もお話ししたように歯肉圧排のタイミングは3つ!
①形成前の歯肉圧排
②印象時の歯肉圧排
③補綴物セット時の歯肉圧排
この問題の答えは
d ➡ b ➡ e ➡ a ➡c
となります。では、少し細かいところに枝を広げます。
①もし、トータルエッチングシステムで接着処理を行わないのならエナメル質窩縁にセレクティブエッチングを行います
②ベベルを付与するならエナメル質のみです!ベベルはエナメル質上縁1/3に付与するがルールだからです!
③使用するCRはフロアブルコンポジットレジンです!
➡楔欠損は歯質の「しなり」によって発症します。そのしなる部分を修復するなら、しなる材料です。よってペーストタイプではなく、フロータイプです。
(過去の国家試験では楔欠損にフローを使う理由で「低い弾性係数」を選ばせてます)
④もちろん、使用するマトリックスは「サービカルマトリックス」です。
マトリックスで圧接したCR表層は酸素が遮断されているため、未重合層ではありません。
この問題、いろいろな知識の確認なるのでご参考までにどうぞ(*'▽')
【解答】
d ➡ b ➡ e ➡ a ➡c
それでは、またどこかでお会いしましょう。アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ