さてさて、ついに週明けには合格発表ですね。今年の卒業式はコロナの影響で、保護者参列が禁止されたり、部活の後輩との写真撮影が禁止されたりと本当に寂しい卒業式でした。。。
ですが、卒業式後にあいさつに来てくれた子達は本当に晴れ晴れとした良い笑顔でしたよ。君たちとの写真は大切に保存しておきます(*´♡`*)
早く病院で先生として会いたいなぁ♪
【113回A-56 歯冠補綴学】
32歳の女性。上顎左側臼歯部の咀嚼時痛を主訴として来院した。検査の結果左上5番に歯根破折を認めたため、抜歯後に④5⑥のブリッジを装着することとした。
抜歯後の口腔内写真、支台歯形成後の口腔内写真、および、ブリッジ装着時の口腔内写真を別に示す。
全部金属冠と比較した、本支台装置による治療の特徴はどれか。2つ選べ。
a 保持力が高い
b 審美性に優れる
c 咬合支持が保たれる
d 浸潤麻酔が不要である
e 二次齲蝕になりやすい
【解説】
いいですか!?接着ブリッジじゃねーーからな、これ!!!
【接着性ブリッジのインプット事項】
①エナメル質のみを切削する
➡そのため、麻酔が不要
②基本、縁上マージン
➡そのため、印象採得が比較的容易かつ歯肉圧排不要
③保持力強化のために補助的保持形態などを付与
④使用するセメントは接着性レジンセメント
➡もちろん歯面はリン酸エッチング、補綴物はメタルプライマー
⑤咬頭を保持した形成
➡D字形性、L字形性
こんかい重要なのは、「⑤咬頭を保持した形成」です!
接着性ブリッジの形成は、全ての咬頭を保持した形成をします。それが、D字とかL字形成です。もともと、4番と6番にインレーが入っおり、それを支台歯にしている時点で、これはアンレーブリッジなんですよ!
それに、舌側咬頭を被覆してるし・・・ 写真から象牙質見えてるし。。。
なので、選択肢をつぶしていくと
a 保持力が高い
➡もちろん全部金属冠のほうが保持力が高いです。
b 審美性に優れる
➡もちろん、審美性は優れますね
c 咬合支持が保たれる
➡頬側咬頭を保持しているため、咬合支持あります。
d 浸潤麻酔が不要である
➡これが難関選択肢。アンレーなので象牙質まで切削します。よって麻酔は必要ですよ!
e 二次齲蝕になりやすい
➡セメントラインが多いため、全部金属冠と比較するとカリエスになりやすいです。
【正解】
b,c
では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ