新宿を歩くときに聞く曲は、Get WildとGET WILD '89、そしてGET WILD(LIVE EPIC25 ver)です、将来なりたい職業はシティハンター!
どうも、33-MDDTです。本日も「コンポジットレジンのツボ」!
コントラクションギャップとホワイトマージンの話です。
≪インプット事項≫
まずは、定義から!
【コントラクションギャップ】
コンポジットレジン修復を行う際、レジンは重合収縮します。その際、窩壁に接着しているコンポジットレジンが剥離し、「歯質とコンポジットレジンとの間隙」がコントラクションギャップ。
要は
「重合収縮力 > CRの歯質との接着力 の時に生じるレジンと歯の隙間」
化学重合型コンポジットレジンの重合は、レジンの中心部から開始するため、コントラクションギャップは生じにくい。
【ホワイトマージン】
コンポジットレジン修復を行う際、レジンは重合収縮します。その際、接着力強かった為生じた「エナメル小柱が重合収縮により剥離した間隙」がホワイトマージン。
要は
「重合収縮力 < CRの歯質との接着力 の時に生じるエナメル質の隙間」
【原因】
・コントラクションギャップの原因
➡レジンの重合収縮
・ホワイトマージンの原因
➡レジンの重合収縮
【予防】
・コントラクションギャップの予防
➡重合収縮を少なくすればよいじゃない!
①レジン積層充填(レイヤリングテクニック)
②フロアブルコンポジットレジンの併用
(レジンの一括填入を行わない)
③レジンの当日研磨の禁止
➡レジンは24時間後に完全重合するといわれているため、修復当日は重合収縮によるひずみが生じているらしい。。なので、当日研磨は重合収縮を助長するため行わない。。
④C-factorの小さい窩壁にする。
➡後ほど記載
・ホワイトマージンの予防
➡エナメル小柱がはがれにくい形態を付与すればよいじゃない!
①窩縁部へのベベルの付与
➡ベベルの付与により、重合収縮方向を分散し、剥離を防ぐ!
【対策】
・コントラクションギャップの対策
➡レジンインプレグネーションテクニック
・ホワイトマージンの対策
➡レジンインプレグネーションテクニック
☆なんやねん、レジンインプレグネーションテクニックって?
「隙間にとりあえず、ボンディング材を流し込むこと」テクニックだ!
気を付けて欲しいのは、ボンディング材だ!フロアブルコンポジットレジンはそんな微細な隙間には入り込まないゾ☆
☆C-factorってなんやねん?
定義は「接着面積 / 非接着面積」です。
窩洞をサイコロに見立てて、例えばI級窩洞ならサイコロの1⃣の目だけ表に出てて、ほかの2⃣~6⃣の面は歯質に埋まってますよね?
そうすると、I級窩洞のC-factorは「5 / 1 で5」になります。
逆に前歯部切端の窩洞だと、サイコロの2⃣~6⃣の面は表に出てて、1⃣の面だけ歯質と接しています。そうするとC-factorは「1 / 5 で0.2」になります。
≪臨床問題への応用≫
【問題】
保存:109D-50,51
25歳の男性。下顎左側第二小臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。歯
髄電気診で生活反応を示した。コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時
のエックス線写真と窩洞形成後の口腔内写真を別に示す。
50 窩洞のCファクターはどれか。1つ選べ。
a 0.2
b 0.5
c 1.0
d 2.0
e 5.0
51 修復に際し適切なのはどれか。2つ選べ。
a 暫間的間接覆髄
b エナメル質のリン酸エッチング
c ポンデイング材に対する光照射時間の延長
d コンポジットレジンの一括塡塞
e 即日の研磨
【解説】
50 写真から、左下5番の咬合面と隣接面を含むMO窩洞ということが分かります。
ということは、Cファクターは「4 / 2」で2となります。
51
a 暫間的間接覆髄
➡文中の「窩洞形成後の写真」という単語は「軟化象牙質除去して窩洞形成したから暫間的間接覆髄で使う軟化象牙質は残ってないよーーん!べろべろバー――!」って言ってるので、バツ!
b エナメル質のリン酸エッチング
➡いや、まぁとても素晴らしいことなので〇!
c ポンデイング材に対する光照射時間の延長
➡なかなか、この選択肢にいきなり丸を付けることは難しいですが、他の選択肢があまりにも✖なので正解!
d コンポジットレジンの一括塡塞
e 即日の研磨
➡これらの選択肢はレジンの重合収縮を促進し、ギャップが生じてしまう可能性があるのでバツ!
【解答】
b、c
それでは、またどこかでお会いしましょう。アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ