最近、ドラゴン桜を読みました。あの自己啓発っぷり、個人的にはたまりません・・・ こんにちは、33-MDDTです。
今年の誕生日はドラゴン桜全巻を買ってみようかしら。
確か、ブックオフで2000円くらいだったはず。。。
今回は、「従来型グラスアイオノマーセメントのツボ」です!
≪インプット事項≫
【組成】
液:ポリアクリル酸、水、酒石酸、イタコン酸、マレイン酸 など
粉:フッ化アルミノシリケートガラス
①アルミノシリケート(シリカ・アルミナ)②フッ化ナトリウム
③フッ化カルシウム ④フッ化アルミニウム
【特徴】
・歯質、卑貴金属に接着性(ポリカルボン酸とカルシウムとの結合)
⇒ ポリアクリル酸で前処理を行う事もある!
・硬化反応は酸塩基反応とイオンの架橋
⇒硬化に関わるイオンはCaイオン、Al イオン
⇒レジン添加型GI だとラジカル重合が加わる。
・初期感水性(硬化初期に水に触れると白濁、強度低下)
・硬化後乾燥で亀裂
⇒感水性、亀裂の防止でバーニッシュの塗布
・熱膨張係数(=歯質)
・圧縮強さ(=象牙質)
⇒グラスアイオノマーセメントは「裏層」に使われます。裏層は齲蝕が深く、歯髄保護のために象牙質部にグラスアイオノマーセメントを充填することです。
よって、熱膨張係数や圧縮強さは歯質、特に象牙質と同程度なのです!
・フッ素徐放性(二次齲蝕予防)
・歯髄に影響なし
・接着力:エナメル質>象牙質
⇒歯質のCaイオンと結合するため、エナメル質のほうがCaが大量に含まれてる。
★酒石酸の添加★
①強度向上 ②審美性(透明性)の向上 ③硬化をシャープに(適切な硬化時間の付与)
④フッ素の添加率の低下
★イタコン酸、マレイン酸★
液保存寿命増加
≪臨床問題への応用≫
【問題】
保存:107D-10
58歳の女性。下顎左側第一大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。10年前に修復処置を受けたが、最近になってしみるようになったという。従来型グラスアイオノマーセメント修復を行う事とした。初診時と修復操作中の口腔内写真を別に示す。
この操作の目的で正しいのはどれか。1つ選べ。
a 光沢付与
b 感水防止
c 接着力向上
d 体部破折防止
e 辺縁適合性向上
【解説】
まず、こんながっつりな咬合面齲蝕の修復がなぜ、グラスアイオノマーセメントなのか不明ですが・・・
マイクロブラシで塗布しているのは、バーニッシュです!それが分かれば一発正解!
a 光沢付与
➡テカテカになっちゃうよぉぉ!! なら、ワセリンでも塗布しておけ!
b 感水防止
➡ありがとうございます、これしかないです。あとは、乾燥防止もありますね。
c 接着力向上
➡グラスアイオノマーセメントで接着力を向上させるなら、ポリアクリル酸での歯面処理です。問題文に「修復後」とあるので、✖!
d 体部破折防止
➡いぁ・・・そもそも、なぜ咬合面Ⅰ級窩洞にアイオノマーつかった・・・?
e 辺縁適合性向上
➡おっ!もしかしてメタルインレーの辺縁適合性を向上させる「バーニッシャー」を連想させてる!?うまいこと言おうとしてる?
ちな、バーニッシュを塗る時に「感水性、乾燥よ。。。滅せよ!くらえ、バーニッシュ!」を一言でいうと「バーニッシャー」って雰囲気があると、僕の中で話題ですが、バーニッシャーとバーニッシュは別物です。
【解答】
b
それでは、またどこかでお会いしましょう。アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ