歯科材料のツボ

初めまして合格請負人ことmiuです。歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。連絡先メール: tidmiu@gmail.com ラインID: tidmiu インスタアカウント:tid_miu

埋没材のツボ⑤「ブローホール」

先日、新しい靴を買いました、真っ白で夏のビーチで履くんです!

先日、新しいカバンを買いました、真っ白で白い靴と合わせてコーディネートするんです!

先日、新しい時計を買いました、真っ白で、手元を彩ってくれる最高なやつです!

 

けど、夏に遊んでくれる相手がいません…

親友は2人目の子供が生まれる準備と開業準備で忙しいらしく、僕のことは構ってくれません…  正直、夏らしい事を今年はしたいです…

真っ白に見えてもオフホワイト… 若干くすんでいます…、こんにちは33-MDDTです。

今日はブローホールのツボ!

 

   

 

【インプット事項】
「ブローホール」   補綴物内面に空気の穴ができてしまい、そこが空洞になった

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 ではなぜどのタイミングで金属に空気が入ったかを考えましょう。

それは「金属を溶かした時」です!金属を溶かすときに空気を吸った結果、凝固した際にブローホールとして姿を現したのです!

 

①金属のオーバーヒート ➡ そりゃそーだ。金属だって沸騰します、そこまで溶かしたらそりゃ空気をたくさん含んだ金属になってしまいます。

 

②酸化炎での溶解    ➡ もぅ酸化ってゆーてるやん、きみ・・・ 酸素をたくさん含んだ炎で金属を溶かしたらそりゃ空気入りますよ、「還元炎」を使ってください。

 

③フラックスの未使用  ➡ 金属を溶かすときに塩コショウを降るようにパラパラかける魔法の粉があります。それがフラックス!こいつの仕事は酸化膜の除去

フラックスって理工学を勉強しているとたくさん出てきますよね、次回以降少しまとめておきましょう。

 

そして、ブローホールは義歯における「早期クラスプの破折」や「メタルコアの破折」に直結します。

 

 

≪臨床問題への応用≫ 

【問題】

歯科理工学:98-B17

 合金融解時の加過熱が原因で起きる鋳造欠陥はどれか。2つ選べ。

 

a 鋳 巣

b 鋳肌荒れ

c なめられ

d 湯 境

e 球状突起

 

【解説】  

 

a 鋳 巣

 ➡ まず、鋳巣とは鋳造物に空洞がある状態です。なので「ブローホール、引け巣」の両方を指す場合があります。ブローホールは加過熱で起きるので〇!

 

b 鋳肌荒れ

 ➡ これは、次回に説明しますが肌荒れの原因はさまざまです。ブローホールが表面にできたらそれは鋳肌荒れと名前を変えるので、〇です!

 

c なめられ

 ➡なめられの原因は「圧不足、通気性不足」でしたよね?

 

d 湯 境

 ➡湯境の原因も「圧不足、通気性不足」でしたよね?

 

e 球状突起

 ➡これは前回の記事に書きましたが、「埋没材の脱泡不足」です。

 

 

【正解】

a,b

 

では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*) 

 

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。