今週から「国家試験お疲れ様企画」はひと段落して、通常ブログに戻りたいと思います。
にしても、国家試験お疲れ様でした、僕の仕事もひと段落・・・ っと行きたいところですが、CBT対策などでまだまだ講義が入ってます。はやく・・・ 温泉にでも・・・
入りたい・・・ 33-MDDTです。
年末年始に、アマゾンプライムで延々と銀魂を見てたので個人的にはタイムリーな合金!
本日は「鋳造用合金のツボ③ 金銀パラジウム合金」です。
金銀パラジウム合金は日本の保険制度で認められている合金のため、テストにも頻出です。必ず抑えましょう!
≪インプット事項≫
【金銀パラジウム合金の特徴】
①組成は金12%以上、パラジウム20%以上、銀40%以上
②機械的性質はタイプ4金合金に類似
➡ クラウンやブリッジなど様々な補綴物に使用可能
③硬化熱処理可能
➡Cuの添加による
④酸素を吸収しやすく、ブローホールを起こしやすい。
➡ AgやPdはガスを吸収しやすい!金属を加過熱しない!金属の再利用をしない!
⑤添加元素の役割は以下の通り
★ Agは硫化しやすい金属です、箱根の温泉にシルバーのネックレスをしたまま入ると、大涌谷源泉の温泉は硫黄を含むため、一瞬でシルバーネックレスが真っ黒になります。これが硫化です。「俺のゴローズのネックレスがぁぁぁあ!!!」です。
そんな事案が、口腔内で起こったら大変です、そのためのPdです。対硫化性を上げます。
ですが、AgもPdを「水素ガスや酸素を吸収しやすい」という共通点があります、それを補うためにZnを入れることで「脱酸」をします。
≪臨床問題への応用≫
【問題】
歯科理工学:109-A49
鋳造用金銀パラジウム合金における銅の添加効果はどれか。2つ選べ。
a 融点の低下
b 耐食性の向上
c 結晶微の微細化
d 対硫化性の向上
e 熱勝利硬化性の付与
【解説】
なんという鉄板問題、必ず取りましょう。必修レベルです!
a 融点の低下
➡まずこれ、Cuと言ったら「強度の向上、融点の低下」です。
b 耐食性の向上
➡上がりません。。。大量の銅は酸化します。だから、10円玉は黒くなってますよね?それが、「酸化」です。
c 結晶微の微細化
➡これはIrの役割です。
d 対硫化性の向上
➡上記のように、対硫化性はPdによります。
e 熱勝利硬化性の付与
➡これ!これもCuの大事な役割でした!
【正解】
a,e
では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ