115回で合格された方々、本当におめでとうございます。
この過去10年で最低の合格率という国家試験をくぐり抜けて、4月から歯科医師になる方々は胸を張って白衣に袖を通してください。
今回の結果は、厚労省のHPで確認できます。
そして、ここからは個人見解。
まず、全体の合格者数ですが2000人を切りました。過去10年でも稀に2000人を下回る合格者数の回はありましたが今回のような数値ではありませんでした。
そして、新卒の数値は77.1 %。これは素直に例年より低いです。
ということは、「受験者数が増え、合格者数が下がった」ということです。
各大学の難しい卒業試験を乗り越え、大学のお墨付きをもらった学生たちですら、新卒で約1/4が脱落するという試験になりました。
また、既卒の合格者数も54 %と例年と比べても低いです。
特に最近はコロナの影響で大手予備校には通わずに、宅浪する浪人生も増えてきました。そのような影響なのかはわかりませんが、最近の国家試験はより「現場思考」を求めてきています。
5年生のポストオスキーが導入されたのも、国家試験受験回数の制限を間接的に設けるためだと言われていますし。
国の方針として、多数回受験者よりも新卒に合格してもらうという方針は継続します。
今回のこの国家試験では、新卒、既卒双方が平等に合格率が下がりました。
問題の難易度的には、114回が115回に比べて難解だと思われましたが、限られた枠を争う歯科医師国家試験では難易度が高いから落ちる、難易度が低いから受かるというわけではないのはお分かりだと思います。
116回を受験する、5年生の方々、また115回で悔し涙を飲んだ方々、今後一層、国試は難しくなりますし、もっと人数が減らされるかもしれません。
3月も半分を切りましたが、今できる準備をしっかりを行い、来年に備えましょう。