歯科材料のツボ

歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。何かご連絡は hema33mddt@gmail.com まで。

鋳造用合金のツボ② 陶材焼き付け用金合金

 先日、個別指導で学生に「もし、先生が後輩だったら、ポコパンチですよ(怒)」と言われました。

ポコパンチってなんだ!?と思い調べたら、どうやらギャル語・・・

まぁ、そのポコパンチをお見舞いする学生は男なのですが・・・

次の講義から、その学生のあだ名はポコパンになりました、藤子不二雄先生がデザインしそうなキャラ名ですね、あっもちろんA先生の方です。

本日は「鋳造用合金のツボ② 陶材焼き付け用金合金」です。

 

 

 なかなかジルコニアのおかげで、陶材焼き付け鋳造冠を臨床でみる機会が減りましたが、国家試験や定期テストでは必ず見かけるこいつ!

なぜなら、陶材と組み合わせるために特別な性質が要求されるからです。

この機会に覚えちゃいましょう♪

 

≪インプット事項≫

 

【陶材焼き付け金合金の特徴】

①合金と陶材の熱膨張係数が似ている

 ➡陶材焼き付け鋳造感は金属と陶材の複合材料なので、熱膨張係数が異なると破折する。

 ➡合金の熱膨張係数 ≧ 陶材の熱膨張係数

 

陶材とのぬれが良好で陶材と化学的に結合する

 ➡金属と陶材は化学的に結合しています!その時に活躍する添加元素は必修です!

  In(インジウム)、Sn(スズ)、Fe(鉄)

 

機械的性質に優れている

 ➡合金がたわんでしまうと、焼き付いている陶材が割れてしまうため。

 ➡Pt,Pd

 

④焼き付ける陶材の色調に影響を与えない。

 Cu、Niが入っていない!

 

⑤融点が高い為、埋没材はリン酸塩系埋没材を用いる

 ➡Cu(強度向上融点低下)が添加されておらず、Pt Pd(強度向上、融点上昇)が添加されているため。

 

⑥熱処理硬化可能

 

 

≪臨床問題への応用≫ 

【問題】

歯冠補綴学:106A-70

 

 陶材焼付け用鋳造冠の制作過程で、金属表面に酸化膜を生成させるために行うのはどれか。1つ選べ。

 

a 研削
b 酸処理
c コンデンス
サンドブラスト
e ディガッシング

 

 

 

【解説】

  ワックスの記事でも触れましたが、陶材焼付け鋳造冠は未だによく出るコンテンツです。特に、単語の意味とその単語がどのタイミングで出てくるかを確認してください。

次回の記事は「112回歯科医師国家試験超直前 一点ヤマ張り 陶材焼付け鋳造冠の制作手順」でも書きますか・・・

 

a 研削

 ➡ 咬合調整のことを言いたいのか・・・?


b 酸処理

 ➡ 確かに酸処理(ピックリング)は行いますが、タイミング的に「ディガッシングを行う直前」です。酸処理により、鋳造後の厚い酸化膜を除去し、その後ディガッシングによって薄い酸化膜を付与します。


c コンデンス

 ➡ コンデンスは陶材に対して行う処置です、水分を除去し陶材の密度を向上させる処置を言いますが、それはディガッシングのあとです。


サンドブラスト

 ➡ 接着処理前に行う処置です。


e ディガッシング

  ➡ はいこれーーー!!これほしいやつ!欲しかったやつ!

   Sn、Inが析出して焼き付け用陶材と結合します!

 

 

【正解】

e

では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*) 

 

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。