先ほど、研修医の先生にたまたま声をかけていただきました。
その子は僕が3年生の時から個別指導をしてきた子で、お世辞にも成績は上ではなかったのですが、どうにかCBTを超え、どうにか卒業試験を抜け、どうにか国家試験を114回で合格してくれました。
そんな子ですが、先ほどは満開の笑顔で「先生、お久しぶりです。ペリオの英論文を読まないと行かないんです~💦」と言いながら立ち去っていきました。
「いやぁぁぁ 立派になられて・・・」
ギリギリだろうがなんでもいいんです、その子はこのご時世珍しい現役ストレートの立派な歯科医師の先生です。
3年生にあった時のあの弱気な顔はもう、今の彼女にはなく、自信に満ちた顔でした。
今年6年生の方も、ギリギリでいいんです、先ほどの研修医の子のようにどうにか合格してほしいです。少しでもお手伝いできれば幸いです。
さて、また義歯の振り返り!114回はよい問題がおおい!!
【114回 B-41 全部床義歯】
【解説】
いやぁぁ、久々だなぁおい!会いたかったよーー!お前今まで何してたんだよ??
え、地元戻って稼業ついでたのかよ!で、久々の東京きたのかぁ!言えよーー!!
ってぐらい、典型的で久しぶりな「術後管理」問題ですね。
さて、皆さんこの問題簡単ですよね?ですが、個人的には「あ、深いし、ちゃんと考えてるなぁ」と思います。
まず、どうやって考えましょうか?
義歯の臨実はフローチャートです。
①主訴:咀嚼時の義歯の不安定
➡嚙み合わせ系がおかしいのかな?
②製作時期:8年前に製作
➡顎堤吸収、人工歯の咬耗がおこってるのかな?
主文からまず、上記を考えられるようにしましょう。そして、その後に写真です。
③写真から:前歯部接触してる
ということは、臼歯部が咬耗して前歯部で噛むようになった結果このようなことになっているんだ!
という事で答えは「咬合面再構成」です。
ですが、なんで僕がこんなに「いいなぁ・・・ この問題いいなぁ・・・ たまんねぇなぁ・・・」 と言うのか?
もし、皆さん例えばこの問題にもう一枚写真があってその写真が「フィットチェッカーでめちゃめちゃ顎堤吸収している写真」だとしたら・・・
答えを「リライン」にしますか?
もし顎堤吸収の所見があっても、この問題は「咬合面再構成」を選ぶんですよ?
なぜか!?
副分に「まず行う処置は」という単語があるからです。
確かに人工歯がすり減って咬合面再構成します、確かに顎堤吸収してリラインします。
ですがそれには順序があるのです、それは!!
咬合面再構成➡リライン だからです。
そしてそれはなぜか!?
リラインの定義に「下顎位と咬合関係は正しいが,義歯床粘膜面の適合が不良となった場合に義歯床を新しい義歯床用材料に置き換え,義歯床下粘膜との適合を図り,義歯床粘膜面の一層を置き換えること」と明記されているからです!
なので、もし大学のテストで同じ写真が使われて、顎堤吸収の写真がでたとしても「まず」行うのは咬合面再構成なのです。
【解答】
c
では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ