歯科材料のツボ

初めまして合格請負人ことmiuです。歯科国試、進級対策。材料から臨床問題を読み解くブログです。月、水、金更新予定。連絡先メール: tidmiu@gmail.com ラインID: tidmiu インスタアカウント:tid_miu

114回 義歯振り返り フレンジテクニック編

 うちの大学でも先日入学式が執り行われました。去年はコロナの影響で式典自体が無くなったので、今年の新入生は一安心ですね(*'ヮ'*)

ですが、聞いた話によるとうちの大学の昨年度の一年生の留年者数なんと「22」人だそうです。

 

コロナでろくに大学にも来れず、部活や、実際の生講義もきけず、ただただ高校の延長みたいなオンライン講義をうけさせられて留年22人・・・

3年生に至っては「40人程度」留年しています・・・

 

3年生は特に「歯科」と言う学問が初めて出てくるタイミングですよね、そこであのオンライン講義・・・ 

みなさん、今までまーーーーったく勉強したことのない科目をいきなりオンラインで勉強して良い点がとれますか?

 

俺は無理だ・・・  

 

オンラインは生講義とは違うし、ただ生講義ですらスライドを読んでいるだけの授業がオンラインになった途端地獄!

大学サイドもすこし、講義の質を上げる努力した方がいいと感じる35MDDTです・・・

さて、今回も114回の義歯の続きです!

 

【114回B-32義歯】

f:id:v33-MDDT:20210407081713j:image

 

【解説】

 おおおおお!!ついにここまで突っ込んできた!聞いてることはフレンジテクニックの話です、ですが・・・ 僕は怖いです!

このようにフレンジテクニックの手順のような写真はいままでちゃんと出題されていません。

ただでさえ、僕のように

フレンジテクニックといえばーーー?」

 

「筋圧中立帯と床翼形態のふよーーー!!」

 

という、パブロフの犬状態で覚えてきた方々にとっては少し難しい問題です。 さて、この問題をじっくり料理しますよう。

 

確かに、フレンジテクニックは

①頬筋、口輪筋、舌筋の筋圧中立帯を採得し、その部分に人工歯を配列することで脱離に強い義歯ができる

②フレンジテクニックで得たコアを用いて床翼を形成し、機能的な床翼形態を得ることができます

 

では、どーーやんの それ????

 

ざっくり解説すると・・・

①咬合採得が終わったタイミングで、ブルーワックスを用いた咬合床(キールという咬合高径を保持するオプション付き)を製作

 

②口腔内へそのブルーワックスを入れて筋圧形成

 

③筋圧形成したブルーワックス咬合床のコアを採得(これが上記の問題の白い部分)

 

④そのコアを用いてもともとの咬合床に人工歯を配列

 

⑤その後、人工歯を配列した咬合床の頬側、舌側に新たにブルーワックスをもうちちど添付し、コアをもう一度圧接(上記の問題の2枚目の状態)

 これにより、「機能的な床翼形成」ができます。

 

⑥そして、微調整としてもう一度口腔内へ入れて修正

 

このことより、今までのフレンジテクニックの知識に追加してください!!

 

フレンジテクニックは

①咬合採得の後!!

 

②人工歯を配列してからの床翼形成!!

 

フレンジテクニックの流れ、出ます!全国29歯学部のどこかで出ます!俺が大学で義歯の問題出して良い立場なら出すもん!!←

 

あ、それに付随してピエゾグラフィも頭に入れることを忘れずに👍✨

 

【選択肢考察】

a これ絶対中途半端に勉強してたらひっかかる!「床縁」ではなく「床翼」です!

b審美的じゃなく「機能的」

c何言ってるんだお前・・・・ 頑張って絞り出した選択肢なのでしょう・・・

d、e おっしゃる通り!

 

【正解】

d,e

 

では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*) 

 

 

  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  1. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。