そろそろ平成が終わります、ついに昭和の人間が虐げられる時代が来てしまいます・・・ 皆さんはGWどこへ行かれますか?6年生の皆さんは定期テストが近くなってきてる方も多いと思います、この10連休をしっかり使い、知識の整理を行ってください。
あっ僕は、個別講義、飲み会、個別講義、飲み会、個別講義、個別講義、厄除けで終わる予定です。こんにちは、33-MDDTです。本日は埋没材のツボ③です。
≪インプット事項≫
石膏系埋没材と リン酸塩系埋没材比較の話。
まず、イメージを持ってください。石膏系埋没材と比較して、リン酸塩系埋没材のほうが耐火材の含有率が多いのです。
ということは?
➡強度は? 高い。 よってリングレス埋没が可能。
➡埋没材の通気性は? 悪い。よってエアーベントにて補う。
➡高融点の金属の埋没は? 可能
➡総合膨張量は? 大きい(2.3%程度)。よって高融点の硬化時収縮が大きい金属の埋没を行う。
また、石膏系埋没材とリン酸塩系埋没材のほうが混水比が小さいです。
★リングレス埋没について
リン酸塩系埋没材は耐火材の添加量が多いため、ある程度埋没材が硬化したら外側の鋳造リングを外す、リングレス埋没が可能です。これを行うことで、埋没の加熱膨張がリングに阻害されることがなくなります。よって目的は、鋳造収縮の保証となります。
★エアーベントについて
リン酸塩系埋没材は耐火材の添加量が多いため、硬化した埋没材の通気性は悪いです。
そのため、なめられや背圧多孔などの鋳造欠陥が起きます。
エアーベントは空気の通り道、これを付与することで上記の鋳造欠陥の対策とします。
≪臨床問題への応用≫
【問題】
歯科理工学:91-D78
石膏系埋没材をリン酸塩系埋没材と比較した場合に正しいのはどれか。2つ選べ。
a 耐熱性が小さい
b 通気性が大きい
c 圧縮強さが大きい
d 混水比が小さい
e 熱膨張が大きい
【解説】
a 耐熱性が小さい
➡フィラー添加率が小さいため、耐熱性も小さいです。
b 通気性が大きい
➡フィラー添加率が小さいため、通気性は大きいです。
c 圧縮強さが大きい
➡フィラー添加率が小さいため、圧縮強さは小さいです。
d 混水比が小さい
➡混水比は小さいです。
e 熱膨張が大きい
➡フィラー添加率が小さいため、熱膨張は小さいです。
【正解】
a,b
では、またどこかでお会いしましょう、アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ