歯科材料のツボ

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112回歯科医師国家試験【112A-45】理工学:加熱重合レジン編

 11月に最近温かいですね!体調変化に気を付けてください。日曜日にまた埼玉の歯科大へお邪魔します♪よろしくお願いいたします!

 

【112A-45】

【解説】

 では、本日は加熱重合レジンと常温重合レジンの比較です。ここは定番中の定番、古から現代まで出題されてます。単純暗記だとつらいので、イメージを持って覚えましょう!アクリルレジンはお好み焼きです!( ・´ー・`)

お好み焼きミックスの粉(PMMA)と水(MMA)の量で変わります。

加熱重合レジンはお好み焼き! 常温重合レジンはもんじゃ焼き

お好み焼きは水に対して粉が多い(粉液比大)、そして食べ応えがある(硬いつよい)

もんじゃ焼きは水に対して粉が少ない(粉液比小)、食べ応えがない(硬さが弱い)。

 

性質

加熱重合レジン(お好み焼き)

常温重合レジン(もんじゃ焼き

PMMAの平均分子量

大きい(食べ応え有)

小さい(約40万)

PMMAの粒子径

大きい(食べ応え有)

小さい(25~50㎛)

液への促進剤の添加

なし(熱でBPO分解するから不要)

あり(DMPTで分解する)

粉液比

大きい(2~2.5:1)

お好み焼きは粉が多い

小さい(1~1.5:1)

➡もんじゃは粉が少ない

重合開始期溝

熱によるBPOの分解

第三アミンによるBPOの分解

硬化したレジンの分子量

大きい(食べ応え有)

小さい

未反応モノマー

少ない

多い(粉が少ないから水が多い)

為害作用

少ない

多い

硬化時の収縮(寸法安定性)

大きい(0.3~0.5%)

硬化時に熱が絡むので収縮大

小さい(0.2%)

適合性

やや不良

寸法安定悪いのでやや不良

良好

機械的性質

良好(食べ応え有)

やや不良

耐変色性

良好

やや不良

 

【選択肢考察】

〇a 紛液比は加熱重合レジンで大きいです

〇b 曲げ強さは加熱重合レジンで大きいです

✕c 残留モノマーは常温重合レジンで大きいです

〇d 硬化時の収縮は加熱重合レジンで大きいです

✕e 重合開始材の添加量は常温重合レジンで大きいです

 

【正解】

a,b,d

 

またどこかでお会いしましょう♪アデュ~(*´♡`*) 

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  1. 出典:厚生労働省ホームページ 

    https://www.mhlw.go.jp/index.html

  2. 歯科医師国家試験」(厚生労働省

    歯科医師国家試験 過去問

    を加工して作成。