ばったばたと人が倒れたらしいですね・・・
昔、コミケで医療班でスタッフを行っていた時がありますがあの夏も地獄だった・・・
熱中症で人が倒れすぎて、東4の入り口付近にまで患者さんが横になってましたもん。。。 あぁ懐かしい・・・
ま! 33-MDDTはおじいちゃんになったので、打ち上げだけお邪魔したんですけどね!
【インプット事項】
では、ジルコニアボンド製作手順行ってみましょう.
前回の記事でも記述した通り、ジルコニアはCAD/CAMでの成形がセオリーです。
そして、ジルコニアを使った補綴物は
①オールジルコニアクラウン
➡全部鋳造冠のように、全てがジルコニアの補綴物。高靭性、審美性はジルコニアボンドと比較してよろしくない。
②ジルコニアボンド
➡陶材焼付け鋳造冠のように、土台(フレーム)がジルコニア、その上に陶材(ポーセレン)を焼き付けている。奇麗・・・
の2種類です。途中までは製作手順同じ!
≪製作法≫
①支台歯形成
➡マージン部分はヘビーシャンファーかラウンデッドショルダー。
特にラウンデットショルダーは国家試験にまだ出ていません。気を付けて!
②印象採得
➡光学印象で行うか、普通に精密印象を取り石膏模型をスキャニングするかの二択
③CAD上でデザイニング
➡デジタルデータで咬合面や、接触点、マージンなどを調整。
④CAMで削り出し
➡ここで重要なのは、削り出すジルコニアは半焼結体です。
先日泣きながら、自分が装着したジルコニアを除去する症例があったのですが、患者さんの口腔内で火花バチバチに飛んでました。。。 それくらい完全焼結したジルコニアは硬いので成形するには難しいのです。なので、半焼成体で削り出します。
⑤ジルコニアを完全焼結(シンタリング)
➡半焼成体を完全焼結させます。その際、焼く20%近く焼成収縮します。
≪臨床問題への応用≫
【問題】
歯冠補綴学:112-D50
CAD/CAMを応用したクラウン製作に用いる2種類の装置の写真を別に示す。
それぞれの装置を用いたクラウン製作過程で共通するのはどれか。2つ選べ。
a クラウンの設計
b 歯形トリミング
c シリコーンゴム印象
d ダイスペーサーの塗布
e ブロックの切削加工
【解説】
単純に、光学印象と模型スキャン法の比較問題ですが久々に「ダイスペーサー」の文字が・・・
a クラウンの設計
➡双方、CAD上でクラウンの設計はします。
b 歯形トリミング
➡歯形トリミング、マージンだしですね。これは石膏模型がないと行えないので模型スキャン法で行います。このトリミングを誤ると咬合過高になる可能性があります。
c シリコーンゴム印象
➡こちらも模型スキャン法で行います。もちろん、用いる印象材は付加型シリコーンゴム印象材ですよ!
d ダイスペーサーの塗布
➡ダイスペーサーはこれです!この銀色のやーつ!これを支台歯模型に塗布することで「セメントスペースを確保」します。
e ブロックの切削加工
➡そりゃ双方行うわ!!
【正解】
a,e
今週の金曜は33-MDDTは夏休みを頂きます、また来週 お会いしましょう、
アデュー(*´♡`*)
- 出典:厚生労働省ホームページ